トヨタ自動車株式会社の企業情報、就職情報を分析しました。女性に適した職場かの観点で評価・レビューしました。ぜひ就職や転職を行う際の参考にしてくださいね。
企業情報
まずはトヨタ自動車株式会社の情報を確認してみましょう
会社名 | トヨタ自動車株式会社 | |||
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業種 | 大分類:輸送用機械器具製造業 小分類:自動車 |
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本社所在地 (都道府県) |
愛知県 | |||
女性の働きやすさ認定表彰 | 認定なし | |||
採用人数に占める女性割合 | (事務)47.6 % (技術)12.7 % |
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採用競争率(女性) | - | |||
全社員のうち女性の割合 | 12.1 % | |||
勤続年数 | (正社員)13.4 年 |
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育休取得率 | (男性社員)データなし (女性社員)98.2 % |
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平均残業時間 | 20.9時間/月 | |||
有給取得率 | 92.8 % | |||
女性管理職の割合 | (係長級) (管理職) 2.5 % (役員等) 13 % | |||
企業規模 | 5001人以上 | |||
データ基準日 | 2019年4月時点 |
女性の働きやすさ総合評価 75点
総合評価は75 点。Amazon風に5段階評価すると となります。人によって重視するポイントが変わってくるため、この総合評価75点だ けで判断しないようにしましょう。
メリット デメリット
「トヨタ自動車株式会社」の女性の働きやすさの評価をまとめると下記のようになります。
ポイントによっては気にな らない人もいると思います。何を大事にするかをよく検討してください。
良い点・メリット
- 男性や女性のバランス良く採用している
- 勤続年数は若干長い
- 育休取得率が高い
- 残業時間が短い
- 有給取得が多い
悪い点・デメリット
- 社会的な表彰は受けていない
- 女性社員が少ない
- 女性管理職割合がほぼ0
- 情報公開をしていない
項目別評価
【60点】情報公開の評価
情報公開度 | ポイント |
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60点 | 情報公開量は普通 |
トヨタ自動車株式会社の情報公開度について評価していきます。
この企業は女性の活躍を意識した主要な情報は公開をしていますが、まだまだ情報が足りないといっていいでしょう。
社会的に女性社員を重要視し企業改革をすすめているのであれば、さまざまな情報を会社内で集計し、いつでも企業情報を公開できるように整理しているものです。普段から情報を整理/分析しなければ、従業員の有効活用や、女性の活躍推進をすすめることはできません。
そのため女性社員におすすめできる会社とは言えるかは悩ましいところです。
参考までにこの企業の情報公開項目は下記のような状態です。
情報項目 | 情報公開 |
---|---|
社会的評価データ | - |
採用データ | 公開済み |
社員データ | 公開済み |
勤続年数データ | 公開済み |
退職率データ | - |
育休取得データ | 公開済み |
残業時間データ | 公開済み |
女性管理職データ | - |
【0点】社会的評価
社会的評価 | ポイント |
---|---|
0点 | 表彰無し |
トヨタ自動車株式会社が社会的に表彰されたものはなさそうです。
ちなみに今回調査対象とした「女性の働き やすさ」に関する表彰は下記のものです。
くるみん認定 | 取得なし |
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プラチナくるみん認定 | 取得なし |
えるぼし認定 | 取得なし |
イクメン企業アワード | 取得なし |
ユースエール認定 | 取得なし |
なでしこ銘柄 | 取得なし |
ダイバーシティ経営企業100選 | 取得なし |
100選プライム | 取得なし |
均等・両立推進企業表彰 (年度) |
取得なし |
厚生労働大臣最優良賞 (年度) |
取得なし |
均等推進企業部門(年度) | 取得なし |
ファミリー・フレンドリー企業部門(年度) | 取得なし |
この会社は女性の働きやすさについて社会的表彰を受けてない会社になります。
単純に応募していないだけかもしれませんが、他の大企業で表彰を受けている会社もあることを考えると、社会的評価という点では出遅れています。
女性のための働きやすい会社として、改革を進めている可能性はありますが、外から改革が分かるようになっていないようです。対外報告に力を入れていないのかもしれませんね。。
この点についてはあまり気にすることはありません。そもそも、社会的表彰を受ける企業はほんの数十社です。表彰されるだけでトップ企業なのです。
以降の指標を見ながら判断すると良いでしょう。
【100点】全採用数に対する女性採用数の評価
女性採用数の評価 | ポイント |
---|---|
100点 | 男性や女性のバランス良く採用しています |
トヨタ自動車株式会社の採用全体における女性の割合は 47.6% です。
最近の企業では珍しいほどの男女バランスが取れた採用数です。
これほどのバランスが取れている会社は他にはありません。このレベルは女性が十分戦力として活躍している会社だと言ってもよいでしょう。
女性向けの職場環境も整っていると考えられます
一方で、女性が多いことから女性同士の競争もある程度は覚悟しておいたほうがよいでしょう。
事務 | 47.6 % | |||
---|---|---|---|---|
技術 | 12.7 % |
参考までに「採用倍率」も調べてみましたが、公表されていないようです。
【13点】全従業員に対する女性社員の割合の評価
女性比率の評価 | ポイント |
---|---|
13点 | 女性社員がいない |
トヨタ自動車株式会社の全社員に対する女性社員の比率は 12.1% です。8人に1人は女性です。
女性社員がいないようです。実際には若干名いるのかもしれませんが、ほぼいない状態と言っても過言ではないでしょう。 業種によって変わりますが、会社の規模によっては女性社員がいなくても問題はありません。
会社の従業員数が少ない場合:500人以下
この規模の会社であれば社員がいないのは問題ないと思われます
会社の授業員数が多い場合:500人以上
この規模の企業で女性社員がいないことは、女性が働きやすい職場改革が進んでいない可能性があります。また改革は始めているが、浸透していない可能性もあります。どのみち完全に浸透するまでは時間がかかると想定できます。
女性社員比率 | 12.1 % |
---|---|
女性採用比率 | 47.6 % |
女性社員増加傾向 | 3.9 ![]() |
女性社員比率は 12.1% 、女性の採用比率が 47.6% であることから、現在の女性社員比率よりも採用比率のほうが大きく、女性社員を増やそうとしていると考えられます。
【67点】勤続年数・離職率の評価
勤続年数の評価 | ポイント |
---|---|
67点 | 勤続年数は若干長い |
トヨタ自動車株式会社の女性勤続年数は 13.4 年 です。
勤続年数の観点から見ると、世間一般的に長い会社のようです。勤続年数が長い会社の特徴を説明していきます。
まず女性にとって重要な育児環境について、産休が取りやすい、休暇が取りやすいなど育児環境が整っている会社です。
給与面から見ると給料が高め、もしくは安定している会社です。今の会社以上に良い給与待遇は得られないと考えている社員も多く、転職する人は多くないようです。結果的に勤続年数が高くなっています。
仕事は多いですが働き方改革にて残業が減っている傾向があります。シフト制の場合は、交代シフトの融通がききやすいなど、社員を考慮した体制が構築されています。こちらについては残業時間の評価で説明しますね。
社風や人間関係について、居心地は良いようです。もちろん人間関係が合わない人もいるでしょうが、総じて社風や人間関係はさっぱりしている会社です。
寿退社する人や、あたらしい会社や生活を目指して退職する人が多いですね。
勤続年数の内訳も紹介します。やはり職種ごとに勤続年数は変わります。自分が興味のある職種の勤続年数が少なすぎないかを確認してみてください。
内訳(職種別) | 男性勤続年数 | 女性勤続年数 |
---|---|---|
正社員 | 18 年 | 13.4 年 |
年 | ||
年 |
【65点】育休取得率の評価
育休取得率 | ポイント |
---|---|
65点 | 育休取得率が高い |
トヨタ自動車株式会社の女性育休取得率は 98.2 % です。
育休取得率の観点から見ると、世間一般的にこの会社は高い方です。
育休制度について育休後も職場復帰がしやすい環境が整えられているため、育休取得率は高いです。
雰囲気はグループや部署に限らず、女性社員は育休を取るのが当たり前と言う雰囲気です。女性社員通しも「育休を取られてると困る」とは全く思っていません。
女性の年齢の観点では、<女性管理職が多い場合>そもそも女性の管理職が多いことから、女性の権限も尊重されていることも注目するべきポイントでしょう
最終的に育休を十分にとることができます
女性の育休取得率については、ほぼすべての会社で高い傾向があります。そこで注目するべきなのは、男性の育休取得率です。男性の育休取得率が高いと男女ともに育休が取りやすい文化が育っていることになります。会社内がそのような雰囲気 になっているのは重要ですよね。
内訳(職種別) | 男性 育休取得率 | 女性 育休取得率 | |
---|---|---|---|
正社員 | 98.2 % | ||
【79点】残業時間の評価
残業時間 | ポイント |
---|---|
79点 | 残業時間が短い |
トヨタ自動車株式会社の従業員の平均残業時間は 20.9時間 です。
この会社で行われている働き方改革は
・フレックス勤務制度に加え、約3000名が利用する終日在宅勤務(週1回2時間出社すれば、残りは全て在宅での勤務が可能)、等より柔軟な働き方の実現に向けた施策を推進中
があるようです。
残業時間が世間一般から見ると、短い会社のようです。(実情は違ってそうですが)
もともと短いか、働き方改革が進んでいるようです。働き方改革やワークライフバランスなどの取り組みで、基本的に早く退社するようになっています。 ただ、実際は見えない残業(サービス残業)が増えていることもあります。
職場でなるべく定時に帰れるように声を掛け合ったりしており、仕事も業務時間内に終えられるよう実施しているようです。
会社が残業を減らすことを推奨しており、残業が続くようならば業務を多人数で振り分けるなどして改善するよう指導が入ります。定時帰宅を推奨されてることも多いです。 経営者が残業を短くするように自ら発信している為、残業をなくすような意識付けや雰囲気があり、残業をしないように業務の仕方を改善 したり、工夫することが習慣化されているようです
職種によって残業時間が違います。総務や経理に所属している方は仕事量も少なく残業時間は短いです。
最近は働き方改革でどの会社も残業時間が減ってきています。ただ残業時間が少ないからといって仕事が楽になったわけではありません。会社での残業時間の計測方法で公表されている残業時間よりも多くの残業を行っている可能性があります。公表され ているデータの+10~20時間程度は残業時間があると考えたほうが良いでしょう。
【77点】有給取得率の評価
有給取得率 | ポイント |
---|---|
77点 | 有給取得が多い |
トヨタ自動車株式会社の従業員の有給取得率は 92.8 %%です。
有給休暇を取得するための理由付けが会社から提示されているため取りやすい。部署やグループによっては午前休、午後休、時間休などが存在する。 会社側も働き方改革により、有給取得の最低ラインは厳守されており、取得し易い環境が整っている。他者からの指導のもと、勤怠管理を 定期的な確認を行っており、その関係で事前に「希望日」を募り、社員全体のスケジュール調整を行う仕組みが整っている。
仕事は忙しいものの、有給を取得したい旨を伝えても叱られる事はなく取りやすい雰囲気になっています。基本は調整が必要ですが、十分に有給は取得できます。 なた上司自身が有給を度々取得することもあり、また上司の指示で取得を促すこともあり、そういう点でも取得しやすい雰囲気だといえま す。 ただ、部署やグループによってはかなり仕事が忙しい時期もあり、その場合は有休を申請しづらい雰囲気は否定できません。
仕事量や人員的にも有給が取得できるボリュームになっています。
女性の意見が通りやすい環境というのもあり、その点でも積極的に有給休暇が取得しやすい会社ともいえるでしょう。
最近は働き方改革でどの会社も残業時間が減ってきています。ただ残業時間が少ないからといって仕事が楽になったわけではありません。会社での残業時間の計測方法で公表されている残業時間よりも多くの残業を行っている可能性があります。公表され ているデータの1.5倍程度は残業時間があると考えたほうが良いでしょう。
有給取得率 | 92.8 % |
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[データなし]女性管理職割合の評価
現在、データが公開されていないようです
会社から提供されている補足事項
”[育児と仕事の両立支援、早期復職に向けた職場環境整備
■ 託児環境の整備
・社内託児所増設(2018年度より4施設・定員460名)
・早朝・宿泊保育、病児保育、工場-託児所間の送迎バス等対応
■ 両立支援制度の充実
・法定より対象を拡大した育児休職、時短勤務、子の看護休暇等の導入
・在宅勤務制度(終日在宅可)
・工場での交替勤務職場で常に昼勤務を可能とする制度
・早期復職者への保育費用補助(ベビーシッター等)
[早期からのキャリア意識の形成と計画的かつ徹底的な育成]
・一人ひとりのライフイベントを踏まえた個別育成計画書の作成
・配偶者の転勤等により退職した社員を再雇用する
「キャリアカムバック制度」
・イントラネットでの各種支援情報提供、ロールモデル紹介
・産休前セミナー、両立支援面談の実施” ]
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